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『オトコノキモチ、オンナノキモチ』第二章 宮下澪(れい)編

推理型コラム企画『オトコノキモチ、オンナノキモチ』の第二章 宮下澪(れい)編をお届けします。
  思ったことをしっかり伝えて、本当の信頼関係を築いていると思っていた澪に、なぜ慎太郎「もし他にいい人が出来たら幸せになって欲しい。」と突き放すようなことを伝えたのか。
皆さん、その理由を推理し、記事下部のコメント欄に書き込んでください。
  11/26(日)9:00amにその答えとなる慎太郎編を公開します。

  それでは『オトコノキモチ、オンナノキモチ』の第二章 宮下澪(れい)編、スタート。

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視界がぐらりと揺れた気がした。

彼はどういう気持ちで発言したのだろう。私は彼に愛されてはいないのだろうか。

間違いなく愛されていると信じて疑わなかっただけにあの言葉を聞いてからの私は、自分でもどうしたらいいのか分からなくなっている。

交際して1年ほどの彼には家族がいる。

おそらく彼と同じ歳、34歳の奥さんと5歳の娘さん。

共通の知人からは彼の家庭は「典型的な幸せ家族」だと聞いたことがある。

なぜ一般的に、配偶者がいて小さい子供がいるだけで「幸せな家庭だね」という判断をするのだろう。

存在しているだけで、生活が本当に満たされていて幸福度の高い環境かどうかなんて第三者には分かりようがないのではないか。

少なくとも、彼が奥さんを心から愛していて裏切ることなんて想像もできないというほど家庭が愛に満ち溢れているのなら、私との関係は始まっていないだろう。

私に求めるものがあるということは奥さんが現在満たしてあげられていないものがあるということだ。

彼と私は同じ業種の別会社にそれぞれ勤務している。

去年の年末に同業の会社の交流会兼忘年会で彼とは知り合った。

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いつもん
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